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「よくある質問」とコトバの品格

文章には、それを書いた人の性格や考え方が見事なほどに体現されます。
たとえば、日常的に感じることですが、まだ会ったことがない方とメールでやりとりして実際にお会いしてみると、想像していた通りの性格の人であることがほとんどです。
ウェブサイトの文章についても、まず同じであるといえるでしょう。実際に誰が書いているものかはわからないものですが。

情報提供を主体とするサイトであれ、営業を主体とするサイトであれ、閲覧者は顧客、見込み客、潜在顧客などの顧客サイドの方々であり、ウェブサイトの文章を初めとするコンテンツを提供しているのは、営利サイトである限り、営業主体であることになります。

近年、ウェブマーケティングが普及してくるにつれ、同じような顔をした同じようなページが氾濫しています。
特に、短絡的に注文を得ようとしたり、商材を売り込もうとしたりしているサイトにおいて顕著です。
サイトのタイトルがあって、その上に検索エンジン対策のキーワードを羅列した文章があって、タイトルの下やページの右あるいは左にメニューがあって、中央部分にメインコンテンツの文章が来るものです。

メインコンテンツの文章では、その商材がいかに素晴らしいものであるか、その商材を購入しないとどのような”大変な問題”があるか、ここで注文をすればどれだけ”お得”であるかといった文章や、それを強調する見出しやチェックリストなどが並んでいます。
どことなく、スーパーのチラシやテレビショッピングの連呼に似ています。

それはそれとして、筆者がいつも気になっているのは、「メニュー」項目の中に必ずといっていいほどある、ある項目です。
そのメニューはたいていは、なぜか「よくある質問」あるいは「FAQ」となっています。
「FAQ」とは、英語の”Frequently Asked Questions”の略語で、日本語にすれば「よくある質問」です。インターネットを離れた日常生活で、まず使うことはありません。そのサイト運営者あるいはウェブデザイン会社の人であっても、日常生活で普通に使用することはないはずです。言葉の響きがとても聴くに耐えない汚い言葉です。
雑誌広告やチラシ、取り扱い説明書などには書かないのに、なぜウェブ上に書く時だと「FAQ」なのでしょうか?

さて、話は最初に戻りますが、このようなメニュー項目を用意しているのは、営利サイトである限りは営業主体の側であり、それは顧客向けに発信されています。
ところが、「FAQ」などというなじみがなく、汚いコトバはもちろんのこと、「よくある質問」という言葉も営業主体から顧客に向けて言う言葉ではありません。
なぜなら、「よくある」のは営業主体にとってであり、顧客の側からは同じ質問を何度も普通はしないものですから、よくあることではありません。「よくある」のは、営業主体である会社や事業所の中でのことなのです。(くそったれ、また同じ質問かよ、ということです)

「よくある質問」コーナーを設ける理由は、同じような質問を繰り返し受けているから、「よくある」ことは勝手に読んでおいてくれよ、ということであり、その理由自体は、当サイトを運営している筆者にとっても理解はできます。
たとえば当サイトでは、手続の見積や相談などの営業上歓迎すべき質問はもちろんですが、不特定多数のさまざまな方々向けに情報発信していることもあり、実にさまざまな質問が寄せられます。
中には、たった1行の文章で「商標登録とはどういうものか説明してください」といった回答に困るものもあります。「ここは特許庁ですか?」といったご質問も(・・・違います)。
しかし、それでも、予備知識の有無などに関係なく不特定多数向けに情報発信し、無料相談を受け付けている関係上、こうしたことも営利サイトとして想定の範囲であり、正しいコトバの使用としては、
「よくいただくご質問」
なのです。ウェブデザイン上、文字のスペースが足りなければ、「Q&A」であれば日常的にも定着しており誰もが理解できる言葉だから問題ないと思います。

表面上、あるいは営業テクニック上、さらには短絡的な検索エンジン対策上のウェブマーケティング、ウェブブランディングばかりが実施されていながら、コトバの使用について無神経なことが多いと思います。しかし、どのような考え方でいるのか、その一端が言葉の使用法から見えてしまうのです。

悪いSEOは悪いブランディングにしかならないのに

「Yahoo! Search Technology (YST)」のインデックスについて、フルアップデートを開始され、検索結果が大きく変動しました。
Yahoo!検索 Index Update

当サイトの分野についても、順位が大幅に上下しているものが見受けられます。
インターネットを活用したビジネスにおいて、検索エンジンでの表示順位というものは、大きく影響するもので、その対策に関心をもつことは当然のことではあります。
しかし、その”対策”方法が、手間と時間をかけてまったく間違った方向へ走ってしまう事例が後を絶ちません。

ウェブサイトの宣伝や、検索エンジンで上位に表示させるための対策として、ウェブサイト同士がリンクを張りあう、いわゆる「相互リンク」が行われているが、これはもはや古い方法ではないか?、ということを、筆者のサイトにおいて問題提起したことがあります。相互リンクはしてはいけない?
私は、本当に関連のある必要なリンクを除けば、そのようなことをする必要はないし、手間隙かけてやればやるほど無駄なことになる場合も多い、と思っています。
相互リンクとは、ウェブからウェブへ、リンクをたどってネットサーフィンをしたかつての時代の名残にすぎないものであり、ウェブサイトの評価にはもはやまったく関係ないものだと思います。

また、メインサイトへの被リンクを増やすため、無料ブログを使って、自作自演のブログを多数開設し、自作自演の被リンクを集める手法が流行りました。
この手法についても、本当にそれぞれの量産ブログが、それぞれにテーマをもち、価値ある内容で第三者からもリンクや評判を集めるなどの評価がされるものであればまだよいのですが、内容のない量産ブログは、無駄になるケースが多いと指摘したこともあります。
無料ブログの量産が無駄な理由

今回、Yahoo!JAPANの検索結果の変動で、当サイトの関連分野のサイトで大きく順位を落としているところが、上記手法をとっているところです。
しかも、今回の順位変動を受けて、新たに無料ブログや、オンラインブックマークを流用した自作自演の被リンク稼ぎに走っている事例が見受けられます。

間違ったSEO対策は、手間と時間をかけてやればやるほど、逆効果になるのです。
第三者から評価されず、被リンク・発リンクともに自分のサイトしかない無料ブログやブックマークページを量産することは、わざわざ内容がなく質の低いリンクファームを構築することです。
今回の変動で、急激に表示順位を上げたサイトもありましたが、類似の手法を行っているものもあり、いずれ順位を下げたり、消えていくことになる可能性が高いものです。

このようにしてSEO”対策”をしているメインサイトを見てみると、どうでしょうか。
ユーザーへの情報提供や、利便性・サービス等の提供にはまったく関係のないメニューが並んでいることでしょう。
「相互リンク」、「簡単リンク」、「リンク1、リンク2、リンク3、・・・」、「***ブログ、●●●ブログ、○○○ブログ、・・・」

中には、メインサイトとは別の、無料ブログを利用して、本当に有益で面白いコンテンツを頻繁に提供しているものもあり、こうしたものになんら問題はありません。
しかし、メインサイトとは別の無料ブログにアクセスや被リンクを集め、そこを中継してメインサイトへアクセスを集めることが目的の場合には、外部のブログで有益な情報を提供しても、やはり効果は分散しています。
メインサイトのドメインの中にブログを設置してコンテンツを提供する方が、直接的にアクセスを集め、被リンクを集め、メインサイトを充実したものにさせるからです。

たいした新規な内容のないブログを量産することと、充実したコンテンツのあるブログを書き続けることとは、似て非なるものです。
充実したコンテンツを追加していくことは、弁理士の場合であれば、コンテンツを書くために法律の勉強をしたり、考えを整理したり、法改正・新たなニュースや判決を自分のものとして消化したりすることにもなります。

充実したコンテンツが日々追加されていくサイトと、見た目にもイメージの面でも見苦しい量産ブログや相互リンクを集めているサイトとでは、ブランディングの良し悪しに天と地ほどの差があります。

ブログパーツとブランディング

オンラインブックマークとは、オンライン上(サービス提供者のサーバー)でお気に入りを管理することにより、どのコンピュータからアクセスしてもブックマークを利用することができるようにしたものです。
そして、自分のブックマークを他のユーザーと共有することができるようにしたものです。

代表的なサービス提供者としては、Yahoo!ブックマークはてなブックマークなどがあります。これらを利用するには各サービス提供者への利用登録が必要です。

ブックマークを簡単にできるようにしたり、クチコミが発生しやすくなるようになることが、ウェブコミュニケーションやマーケティングの面からは、ウェブサイト運営者が利用するメリットがあるといえます。
そこで、当サイトにおきましても、代表的なオンラインブックマークを利用するときに、各ページ右下のリンクボタンをクリックするだけで、登録ができるようにしています。

ところで、リンクボタンをクリックするだけで登録できるようにするために、各ブログサービスに設置可能なブログパーツが配布されています。
ブログパーツとは、ブログのサイドバー、メニューの下などのページ内のスペースに組み込んで、表示されるパーツです。たとえば、天気予報やニュースを表示したり、キャラクターが表示されたり、その他各種機能を利用者のブログに加えることができるものです。

たとえば、Yahoo!ブックマークでは、ブログやウェブサイトに設置することで、リンクボタン1つでYahoo!ブックマークに登録できるとともに、そのページを何人の人がお気に入り登録しているか当を表示させるためのパーツを配布しています。
各社ブログ向けYahoo!ブックマークのブログパーツ設置方法

このようなブログパーツをたくさんのユーザ-が利用して、自分のブログやウェブサイトに設置することとなると、どのようなことになるでしょうか。
ユーザーから見れば、オンラインブックマークへの登録が容易になり、さらに公開されたブックマークを他の人と共有できるということになります。

しかし、より大きな効果は、ブログパーツ配布者に生じます。
上記の例でいえば、Yahoo!ブックマークの利用者が増大します。
さらに、数多くのブログやウェブサイトに自社のブログパーツが設置されるため、ブランディングに効果を発揮します。ブログやウェブサイトの運営者は、あまり多くのブログパーツを設置すると、サイトのデザインがごちゃごちゃになってユーザーにもわかりにくいため、代表的なサービス提供者のブログパーツだけを設置することでしょう。
さらに検索エンジン対策(SEO)に有利になる場合もあるかもしれません。

このため、ウェブマーケティングにおいてブログパーツの開発・配布が注目されているわけです。
ちなみに、「YAHOO!」は商標登録されているものですし、「Yahoo!ブックマーク」も商標です。
ブックマーク登録するためにクリックするボタンのマークも、図形商標といえます。

有料リンクは駄目で相互リンクはいいのか?

Google、「有料リンク(Paid Links)がなぜいけないか」を明確に説明との記事がありました。
検索エンジンのgoogleが、被リンクを有料で提供することに対し、検索結果順位へのペナルティを与えるというものです。

「いかなるリンクであっても、金銭によって獲得したリンクは、関連性や権威、実力に基づかない、偽の人気を作り出すし(不正確さ)、また、金銭によって獲得したリンクを許容することはお金がたくさんある企業ほど自然検索(Organic Search)において有利なポジションを得ることになり、不公平が生じる」という理由です。

しかしながら、googleのこの方針についての私の考えをいえば、有料リンクであっても、有益なリンクかどうかを検索エンジン側で判定できればいいことで、それができないという問題が露呈されているのです。
ウェブサイトの数が現在ほど多くなく、ましてやブログや各種のソーシャルメディアのような半ば自動的にページを作成できるツールがなかった時代、手作業でリンクを張り合って、ウェブサイトを紹介することが広く行われてきました。
検索エンジンの仕様が、いまだにその時代の名残から抜けられないところに、すでに限界が見えてきています。

そのため、いまだに、ウェブサイトのコンテンツの内容や量よりも、関連のないウェブサイトからの被リンクを大量に集めるだけで、検索結果の上位を占める例が多数見受けられます。
ところが、有料リンクが駄目だとすれば、こうした個人サイトや中小サイト同士の、検索エンジン対策のためだけの相互リンクは、なぜ問題とされないのでしょうか?
単に検索エンジンが、リンク元のウェブサイトの内容と、リンク先のウェブサイトの内容とを、現状ではうまく解析できていないということだと私は考えます。

有料広告を集められるウェブサイトは、閲覧者数も多く、知名度もあって、広告を掲載してリンクを張ることの対価として、たとえば10万円をもらえる媒体価値をもっているといえます。
これに対し、このような力のない個人サイト、中小サイトでは、広告を掲載してリンクを張ることの対価として、たとえば10円程度しかもらえない媒体価値なのだと考えられます。
そして、10円の媒体価値のウェブサイト同士が、お互いに相手に対し10円を支払う代わりに、いわば相殺しあう形で、お互いにリンクを張り合うことが相互リンクだともいえるのです。

よく、Yahoo!では、人の手によりサイト登録をすることが特徴で、googleは人の手に頼らずプログラムによる自動化で判断しているといわれます。
しかし、被リンクの評価に関連して、有料リンクにはnofollow属性をつけよとか、有料でリンクを販売しているサイトを報告せよとか、いわばユーザーという人の手を介して検索結果を修正しなければ、まっとうな検索結果を提供できないという状態になっているわけです。

いずれにせよ、検索エンジンは進化するものであり、関連のない相互リンクはしないことをお勧めしたいと思います。
相互リンクはしてはいけない?
ましてや、よく「相互リンク用のHTMLソースを用意しておこう」などといったSEOの「常識(?)」を目にしますが、まったく同じソースで大量にリンクを受けるような不自然なことは、やってはいけないと思います。

無料ブログの量産が無駄な理由

ウェブマーケティングの一環として、検索エンジン対策(SEO)を行うことが、インターネットビジネスでは一般的になっています。
そして、SEOを初めとする知識を紹介する書籍も多数出版されています。中には、既に出版されている書籍の内容をまとめ直しただけのようなものもあります。
オリジナルの内容を紹介するまともな書籍等で得られる知識には、有用なものももちろんありますが、それさえも、進化しつつある検索エンジンは「検索エンジン対策」対策をすることと考えられるので、既に有用性が薄れている「対策方法」も多く、その通りにやっていると無駄なことを時間をかけてやっているだけ、ということになる場合もあります。

どのような「対策方法」が有用であり、あるいは有用でないのか。これを判断するためには、インターネット、検索エンジン、コンテンツ作成、マーケティングなどの知識をつけて、実際のウェブページの内容と、検索結果とを検証して、仮説を立て、また検証することの繰り返しとなります。

さて、自分のウェブサイトを検索結果の上位に表示させるには、何が必要か。
その重要な要素の一つとして、他のサイトからのリンク(被リンク)を集める、ということが行われてきました。別の項で、相互リンクの害について記載しましたが(「相互リンクはしてはいけない?」)、現在でもその有用性は認められます。

無料ブログは検索エンジン対策として有効か?
ところで、被リンクを集めるのにお手軽な方法として、自分でメインのウェブサイト以外に、たくさんのサイトを量産する、という方法が考案され紹介されていることがあります。
そして、ウェブサイト作成の知識がなくても簡単にできる方法として、無料で開設し利用できるブログを作成して運営し、そのブログからメインのウェブサイトへのリンクを張るという事例が目立っています。
これは本当に有用なのでしょうか?

被リンクを集めるということだけが目的であれば、その目的は達成できるといえます。
そのブログが、独自ドメインで運営できるものかどうか、ページデザインを定義するテンプレートを自由にカスタマイズできるかどうか、広告が表示されるなどの制約がないかどうか、等によってもその有用性や効果は異なりますし、すべて検証できているわけでもなく、さらに検索エンジン側のアルゴリズムも変化していくものです。
ただ、量産される無料ブログの大半は、実際に有用性を発揮しているものは少なく、さらに逆効果なのにな、と思うものが多数あります。
特に、各検索エンジンがブログを排除するフィルターを導入する動きは、無差別大量に垂れ流されるコンテンツに検索結果を荒らされないようにするため、と考えられるからなおさらです。

知らないうちにスパムになる可能性
まず、簡単に開設できるということは、ページデザインを定義するテンプレートに制約がある場合が多いことがあげられます。
ブログのサイドバーなどのパーツに、自分のメインサイトへのリンクを張ったとして、書き込む個々の記事ページ、カテゴリー別ページ、月別ページなどのすべてに、同じリンクなどのパーツが配置されるとします。
過度な、不自然なハイパーリンクが、記事を書き込めば書き込むほど増殖することになります。
また、書き込んだ記事の内容が少なければ、ページ中のサイドバーのパーツなどの共通した部分の比率が多くなり、同じようなページを自動的に量産していることになってしまいます。

特に、自分のメインサイトへ閲覧者を誘導する目的が明らかであれば、閲覧者からは軽く見られてしまいます。
そのブログにリンクを張ってくれる人もめったになく、結果として自分が自作自演で作成したブログやサイトの中だけでリンクが不自然に増え、書き込めば書き込むほど増え、いわゆるリンクファーム状態になってしまいます。
独自ドメインでやったとしても、似たようなことになると思います。

ブランディングにマイナス
ブログの記事の内容や運営方針にもよりますが、自分のメインサイトへ閲覧者を誘導する目的が過度に見え隠れしていると、場合によっては過度な宣伝であるとの印象を与えたり、必死に書き込んでいる印象を与えてしまったりするおそれがあります。
極端なケースでは、いったい本業の仕事はいつしているのだろうと思えることさえあります。

また、ブログへのアクセスを増やすために、ブログのランキングサイトに登録している場合に見られることですが、書き込み中において、「クリックをお願いします」等と連呼しているものがあります。
過度な、必死な宣伝活動は、どのようなコンセプトで広告・マーケティングを行うかという戦略を欠いた、マイナスのブランディングを行っていることと同じです。

さらに、バナー広告や、成果報酬型の広告(アフィリエイトなど)を挿入しているブログでは、それが目的の個人ブログであればいいものの、営利企業のブログのブランディングには不要なものです。さらに弁理士、○○士のようないわゆる士業のブログであれば、やむを得ない場合はともかくとして、好ましいものではありません。
極端な例では、ライバルサイトの広告が表示されていることもありますし、お小遣い稼ぎを懸命にやっている士業にはあまり依頼したくはないのではないでしょうか。

メインサイトか、ブログか、その本末転倒
時には、とても有益な情報が掲載され、頻繁に更新され、訪問者も多く訪れるブログを見かけることもあります。そのような有益なブログでは、他のサイトで紹介されたり、他のサイトからのリンクを集めたりすることもあります。
しかし、それが間違いとまではいわないものの、そうした場合には、メインサイトとは別に運営する戦略の必然性や、メインサイトの内容との差別化が図られているでしょうか。

そのような有益なブログであっても、あくまでもメインサイトとは別のドメインの中に設置され、特に無料ブログサイトでは、大量に存在するブログの中の一つでしかありません。
無料ブログであっても、利用者ごとにサブドメインで設置できるから有効、といった情報がありますが、進化する検索エンジンはその効果を既に落としていると思います。

そして、メインサイトに集まれば効果的であったはずのコンテンツや、被リンクやアクセスを分散させていることになるのです。
同じようなコンテンツ、内容の少ないコンテンツが無差別大量攻撃のように量産されるようになった今、一つのサイトを育てていくことの重要性が、あらためて見直される時代に既になっていると思います。

※本稿では、現時点(2008年1月)における具体的な事例や、検証結果に基づいて記載しておりますが、常に傾向は変動するものです。
※「対策方法」についても示唆はしておりますが、結局はメインサイトの内容を充実させ、育てていくということに尽きると思います。


相互リンクはしてはいけない?

ウェブサイトの宣伝や、検索エンジンで上位に表示させるための対策として、ウェブサイト同士がリンクを張りあう、いわゆる「相互リンク」が行われています。
しかし、これはもはや古い方法ではないか?
私は、本当に関連のある必要なリンクを除けば、そのようなことをする必要はないし、手間隙かけてやればやるほど無駄なことになる場合も多い、と思っています。
ウェブサイトを作成し公開したら、あとはこれをうまく運営し、コンテンツを増やしていけばいいだけのことだと思います。

そもそも、それほどリンクを張る必然性があるものでしょうか?
当サイトでいえば、特許庁や日本弁理士会などのごく少数の関連サイト、当サイト運営者が運営する複数の主要ウェブサイト程度で、それ以外にリンクを張りたいとも思いませんし、職業柄、営利サイトなどに対し無差別・無制限に関連づけることは好ましいことではありません。

対応が遅れる検索エンジン
ウェブサイトを作成し公開したら、せっせとリンクを張り合い、電子掲示板その他に宣伝を書き込むといったことは、一昔前のウェブ関連書籍には書いてありました。
いまだにこうした手法が有効だと主張する向きもありますが、ブログ作成ソフトやRSS関連などの新たなツールが登場し、幾何級数的にウェブサイト(それも意味のないノイズのようなウェブサイト=ゴミサイト)が生まれている現在では意味のないことです。

もしもこうした手法に効果が認められるとしたら、幾何級数的にゴミサイトが誕生する状況に、検索エンジンが対応できていないことを意味します。
実際に、主要な検索エンジンであるYahoo!JAPANやGoogleでも、無差別かつ大量に相互リンクを行っているウェブサイトが、検索結果の上位に表示される事例はいまだにあります。
私の感覚では、仕事に関連する検索ワードでしか確認していませんが、特にGoogleにおいてこうした傾向があります。私の仕事に関連する検索ワードでの検索結果では、Yahoo!JAPANの方が現段階ではまともな結果が出るようになりました。
これは、Yahoo!JAPANが人手を介したカテゴリー登録を行っているほか、リンクされているウェブサイト同士の日本語解析に優れているからではないかと推測しています。
しかし、Googleやその他の検索エンジンも含め、不適切な検索結果は排除するように、常に急速に進化していくものです。

相互リンクがサイトを汚す
Googleのヘルプによれば、
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769
サイトの準備ができたら、「他の関連するサイトをリンクします。」としています。
しかし、無差別なリンクは関連するリンクではありません。

さらにGoogleのヘルプ中の「品質に関するガイドライン - 基本方針」によれば、
「サイトの順位や PageRank を上げるように設計されたリンク プログラムに参加しない。 特にウェブ スパマーや不正なウェブサイトへのリンクは行わないでください。これらのリンクにより、サイトのランクが下がることがあります。」
としています。
さらに、「リンクプログラム」については、次のように記載しています。
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=66356
「リンク交換プログラムに参加している一部のウェブマスターは、リンクの品質、ソース、他のサイトに与える長期的な影響を無視して、相互リンクだけを目的としたパートナー ページを作成しています。 これは Google のウェブマスター向けのガイドラインに対する違反となり、検索結果におけるサイトのランキングに悪影響を与える可能性があります。 リンク プログラムの例を以下に示します。
 PageRank の操作を意図したリンク
 ウェブ スパマーや不正なウェブ サイトへのリンク
 リンク交換および相互リンク プログラム (「お互いにリンクしましょう」といったプログラム)
 リンクの売買」

無差別な相互リンクによる悪影響

(1)ウェブサイトのテーマが汚れてしまう
無差別な相互リンクによって、何について書かれているウェブサイトなのか、そのテーマが汚れてしまいます。
ウェブサイトを制作している時は、たとえば「商標登録」についてのサイトを作ろうとして、テーマを絞って作成しているはずです。
ところが、関連しないサイトとの相互リンクをはじめたとたん、テーマがぼけていき、汚れていき、それを検索エンジンも察知してしまいます。
これを確かめるには。Googoleで検索した結果、表示されたサイトの情報の右下に「関連ページ」というリンクがあります。
これをクリックして、本当に関連のあるサイトばかりが出てくれば、大丈夫です。
ところが無差別に相互リンクをしていると、関連サイトとして、SEOとかアクセスアップとか、まるで自分のサイトに関連のないサイトばかりが出てきてしまいます。
実際の検索結果に悪影響が出てしまってから、張ってしまった無駄な相互リンクを後で削除することは、相手があることなので大変です。

(2)検索結果から排除されることも
相互リンクをたくさんすることは、一時的には効果があったり、検索エンジンも対応が不完全なため効果があったりしているとはいえます。
しかし、効果と同時に悪影響もあって、これらが相殺しあっていて、実際には大した効果がなく、手間隙かけて無駄なことをしていることになっていると思います。
しかも、これらの効果は減っていくことになります。検索エンジンが進化するからです。
私の仕事に関連する検索ワードでの検索結果でも、数千もの被リンクを集め、Yahoo!JAPANなどでどんどん検索結果順位を上げ、次いで表示されなくなり、消えていったサイトを見ることがあります。

(3)ブランディングにマイナス
相互リンクを無差別・大量にしているウェブサイトでは、「目立たないように」、リンク集を設けています。
そして、ウェブサイトの内容や業務内容とはまったく関連のないリンク先が、大量に書かれています。
SEO、アクセスアップ、お金儲け、お小遣い稼ぎ、キャッシング・・・等々のサイトへのリンクが並んでいては、イメージダウンが計り知れません。
ウェブサイトを見て、このようなサイトであったら、私の場合には取引をすることはないでしょう。

Googleのヘルプでも、
「他のサイトから自分のサイトへの関連するリンクを獲得する最善の方法は、インターネット コミュニティですぐに人気を得られるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成することです。 役立つコンテンツの数が多いほど、だれかが自分のサイトのユーザーにとってそのコンテンツが有用であることに気づき、リンクを作成する可能性は大きくなります。 何かを決定する際は、まず「これはページのユーザーにとって有益だろうか?」と考えてください。」
としていますが、検索エンジンは、幾何級数的に増殖するゴミサイトには、対応が遅れているように思います。

関連して、
無料ブログの量産が無駄な理由
有料リンクは駄目で相互リンクはいいのか?
を別項で書きたいと思います。

Webブランディングと検索エンジン

まともなWebブランディングをしていれば、検索エンジンによる検索結果での順位の変動に一喜一憂することはありません。
しかし間違った検索エンジン最適化、いわゆるSEO(Search Engine Optimization)に無駄な努力や費用を掛ける事例が多く、そうした手法をとっていると、ウェブサイトがどんどんブランドイメージを悪くし、”汚れた”状態になっていってしまいます。

YST検索アルゴリズムを刷新

利用者にとって有益な情報を提供するウェブサイトが、検索エンジンで上位に表示されることは、検索エンジンを提供する事業者のビジネスであって、そのために日々改良していく使命を負っているわけです。
これに対しては、ウェブサイトを運営することにより情報を提供し、ビジネスを展開する事業者がするべきことは1つです。
有益な情報、専門的な情報、よそにはない情報を提供し、顧客にとってのメリットを与え、ウェブサイトを訪問するユーザーをファンにしていくこと、これをビジネスに活用し、顧客からの支持を受け、好循環を続けていくことによって、ブランドイメージを確立していくのです。

有益な情報やオリジナルな情報が少ないのに、小手先の検索エンジン快適化を行ったり、関連もないウェブサイトやイメージの悪いウェブサイトと相互リンクをするなどして、一時的な上位表示対策などをしても、このような手法は好ましくない検索結果をもたらすものとして、排除するように、日々、検索エンジンが改良を目指していることは当然なのだと気づかなければなりません。

たとえば、googleで検索結果が表示された時に、それぞれの検索結果の右下に、「関連ページ」というリンクが表示されます。
ここに関係のないウェブサイトや、イメージのよくないウェブサイトなどが、過度に表示されてしまっては、既に逆効果になりつつあります。ブランドイメージを悪くし、”汚れた”状態になっていってしまうというのはこういう状態です。

ブランディングとは何か。考えたうえで、ウェブサイトは長く長く育てていくものだと思います。
一時的な効果は長くは続かず、続かなくなったことに気づいたときには、そのウェブサイトのブランドイメージを取り戻すことは困難になってしまうことになりかねません。

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